メール・LINE・Facebookメッセージでも契約の証拠になる!

メール・LINE・Facebookメッセージでも契約の証拠になる!

こんにちは、弁護士/プロコーチ/セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈です!

前回、

・「契約書がないと、契約は成立しない」というのは誤解。

・契約書がなくても(つまり口頭でも)、契約は成立する。

・それでも契約書を作る大きな理由の一つは、「こういう約束したでしょ」という証拠を残すため。

という3点についてお話しました。

「契約書がないと契約は成立しない」は誤解です!

こんにちは、弁護士/プロコーチ/セミナー主催者のパラレルワーカー新井玲央奈です!
契約書に関する誤解。
今回は、「契約書につい…

「毎回契約書」は非現実的!

しかし、パラレルワーカーやフリーランスの仕事は、単価が低い場合、友人・知人に仕事を頼む場合、友人・知人から仕事を受ける場合も少なくないので、毎回契約書を作るというのは非現実的なケースもあるでしょう。

また、「小さく始める」ということで、こちらからお願いして仕事をさせてもらうこともあるでしょう。そういう場合は、契約書を結びづらいかもしれません。

でも、何もかも口頭で済ませるのは危険です。

とにかく記録に残す!

そこで、「契約書を作らずに、『こういう約束したでしょ』と証明する方法」をご紹介します。

それは、「記録を残す」ということです!

あくまでも契約書は、「こういう約束したでしょ」と証明するための証拠の一つです。ということは契約書じゃなくても、「こういう約束したでしょ」と証明できるものなら、それこそ何でも良いわけです。

一昔前なら証拠の種類は限られていましたが、今の時代ならメール・LINE・Facebookメッセージなども証拠になります。実際の裁判でも、メール等をプリントアウトしたものをよく提出します。

メールで記録を残す方法!

例えばメールの中で、

  • どういう仕事を引き受けるのか?(業務の内容・範囲)
  • いくらで引き受けるのか?
  • 支払い条件はどうするのか?(一括か?分割か?いつまでに払うか?)
  • 引き渡し方法は?
  • アフターサービスは?
  • 途中でキャンセルした場合は?

こういう話をすることは珍しくありません。

ですから後々、

  • これもしてくれるはずだったじゃないか!
  • (あなたは半金を契約時・残りを完成時だと言ったつもりなのに)完成時に払えば良いと言ったじゃないか!
  • 負けてくれると言ったじゃないか!
  • ○月末までに完成させるって言ったじゃないか!

といったトラブルになった際、メール等を証拠にして「こういう約束だった」と証明します。

ただ、契約書は、それを見れば契約条件が一覧できます。それに対してメールは、どんどんやり取りをするので、そのメールだけを見ても何のことか分からなかったり、断片的だったりします。

ですから、メールを使って記録を残す場合は、その「残し方」を意識する必要があります。

一つ有効なのは、節目節目で、「こういう条件でよろしいでしょうか?」という風に確認する方法です。

例えば、

「ご依頼頂きました件、これまでのメールのやり取りを踏まえ、下記のとおりまとめました。この内容で宜しいでしょうか?こちらの誤解等ございましたら、ご指摘下さい。また、問題ない場合は、その旨お返事下さい。お忙しいところ恐縮ですが、○年○月○日までにお返事いただければ幸いです。

・ご依頼内容:○○

・期限:○○

・お支払いについて:○月○日までに、お振込にて○円(振込手数料はご負担下さい)。納品時にお振込にて○円。※何をもって「納品」というか定義しておく。

こんな感じです。ポイントを2つ挙げます。

1.誰が見ても同じ意味に取れるように書く(人によって解釈が変わる言葉を使わない)!

よくあるのは、「保守業務全般」、「事業に関するアドバイス」といった抽象的な言葉です。しかし、あなたが思っている内容と、相手が思っている内容が違う場合が多々あります。また、専門用語を使うのも同様のリスクがあります(特に相手が専門外の場合)。

誰が見ても同じ意味に取れるように書くことで誤解を防げますし、もしトラブルになった場合でも、第三者が判断しやすいです。

2.必ず返信をもらう!

「返信がないから、問題ないんだな。じゃあ進めよう」というのは危険です!(よくあります)

相手がメールを見落としていたり、届いていないこともあります。もし指定した期限までに返事が無い場合は、確認のメールをしましょう。

前後関係が分かるようにしておく。

LINEやFacebookメッセージのように互いのメッセージが時系列で並ぶものは、前後の文脈がよく分かります。ただメールの場合は、そうはいきません。

そこで、無闇に新規作成で送らないとか、相手のメールを引用して返信するといった工夫が大切です。また、リアルタイムでメールをしていると「あの話だな」ということが文字にせずとも分かるので、「了解です」とか簡単に返事をしがちです。

しかし証拠という観点から考えると、「○○の件は、○○ということで了解です」という風に書く癖もつけましょう。

まとめ

契約書がなくても、メール・LINE・Facebookメッセージなどが証拠になる場合もあります。その理解の上で、「どういうやりとりをすれば証拠として使いやすいか」という意識が必要です。ぜひ、普段のメールなどに一工夫加えてみてください。