データで見るパラレルワーカーの実情(パラレルワーカー&フリーランスのこれから①)

データで見るパラレルワーカーの実情(パラレルワーカー&フリーランスのこれから①)

パラレルワーカー&フリーランスのこれから

弁護士の矢内良典(やないりょうすけ)です。

今回から、「パラレルワーカー&フリーランスのこれから」というテーマで、3回にわたり記事を書いていきたいと思います。

初回の今回は、ワーカー側に焦点を当てて、パラレルワークの実情を紹介します。

本文中に掲載したデータや画像は、ランサーズ株式会社が実施した『フリーランス実態調査 自由な働き方をする「ランサー」の調査 ー進化する”フリー”ランスの未来ー』(http://www.lancers.jp/renewal/img/award/2015/freelance_survey.pdf)からの引用です。

それでは見ていきましょう。

広義のフリーランスの割合は16%

ランサーズ株式会社の推計によれば、日本国内に「広義のフリーランス」は1228万人いるとされています。

直近1年間で仕事上の報酬を得た人数が7558万人ですから、その割合は約16%です。

働いている人の約6人に1人は「広義のフリーランス」ということになります。

さて、「広義のフリーランス」という言葉が急に出てきましたが、どんな人たちのことをいっているのでしょうか。

そもそも「広義のフリーランス」とは?

ランサーズ株式会社は、「広義のフリーランス」を4つに分類しています。

このうち、当ブログで念頭に置いている「パラレルワーカー」にあたるものは左側2つ、①副業系すきまワーカー、②複業系パラレルワーカーということになるでしょうか。

以下では、特にこの2つの形態に着目してみてみます。

性別・年代別の割合は?

性別では、①副業系すきまワーカーと②複業系パラレルワーカーの間にはほとんど差はみられません。

他方で、年齢別でみると顕著な差が表れています。

特に20代・30代の数字と、50代・60代の数字の対比に注目してください。

①副業系すきまワーカーと②複業系パラレルワーカーとでは、これらの数字がきれいに反転しています。

これは、長年の実務経験を経て、自分の力でやっているだけの「スキルが身についた」「人脈を築くことができた」と自信を持った50代以上の方が、②複業系パラレルワーカーとして多く活躍しているというのが一つの要因と考えられます。

しかし今後は、40代以下でも自分独自のスキルを活かして自立していく人たちの割合がもっと増えるかもしれません。

若いうちから「パラレルワーカー」や「フリーランス」という生き方にアンテナを張ることで、今までだったら見過ごしていたチャンスに気づくことができます。

意識して努力することで、スキルの獲得スピードを格段に向上させることができます。

本業をこなしながらスキルを磨き、チャンスを逃さず「好きなことで稼いで生きていく」

これまでは、時間・お金の余裕と才能のある一部の人たちだけの生き方だと思われていたものが、現実的なキャリアプランとして「当たり前」になるかもしれません。

では現実に、当事者は自分たちの働き方の未来についてどう思っているのでしょうか。

当事者(ワーカー側)は今後をどう考えているのか?

現在副業をしていない人たちのうち、実に76%が「副業をしてみたい」と回答しています。

”本業以外で稼げる仕事があるとしたら”というのがポイントですね。

他方で、(副業をしている人も含めて)本業をやめて完全に独立しようと考えたことのある人は24%にとどまっています。

やはり、本業を失うことによる経済的安定性に対する不安が大きいということがうかがわれます。

まとめ

日本における「広義のフリーランス」の割合は約16%

副業系すきまワーカーは30代以下が、複業系パラレルワーカーは50代以上が全体の約半数を占めている

今後は「好きなことで稼ぐ」という考え方が当たり前な世の中になる可能性

76%の人か「稼げるなら副業をしてみたい」と思っている

 

次回は、企業側に焦点を当てて実情を紹介します。